こんにちは。
子どもたちの「おいしい!お野菜食べられた!」という言葉を励みに、日々保育園でおいしいごはんやおやつを作っている、1歳の娘を育てる管理栄養士のゆいゆいママです。
ゆいゆいママ、きょうのおひるごはんはなに~?
今日はピーマンを使ったごはんだよ~!
げっ…ピーマンいやー!!くさーい!!
(大ブーイング)
保育園でも、ピーマンが献立に入っていると、子どもたちは食べる前から嫌がってしまいます。そこで、今回、0~5歳の子どもをもつ50人の保護者の方に「苦手な食材」についてアンケートを実施したところ、やはり数々の食材を抑え堂々の1位を獲得した「ピーマン」。
保護者の方々からは、いろいろな工夫をしてもピーマンの調理はなかなか難しいという意見が多く寄せられました。そこで、今回は、日頃保育園で調理をしている私がピーマンの苦味を抑えるためのコツを紹介します。
我が子が「ピーマン」を食べる感動を、あなたにも!!
この記事を読むと、ピーマンの苦味をとるための調理方法がわかります!
ピーマンが苦手な理由「苦味」と「食感」
まず、ピーマンが苦手な理由について、保護者の声を紹介します。
ピーマンの苦味や青臭さがどうしてもダメ
茹でたり味付けを工夫しても、結局「苦いっ」と嫌がって、ピーマンだけ器用に残す。苦味の強い食材は、食べさせるのも料理するのも難しいと感じる。
変な食感が苦手
皮はつるつるしているのに、中はぐにぐにとした食感。細かく刻んでも、子どもたちはすぐ気づいてしまう。口に残る薄い皮と、かたさがネック。
ピーマンの味が全体に浸透する
スープや煮物にすると、ピーマンの強い味が他の食材にも影響し、全体の味がピーマンっぽくなってしまう。クリーミーなソースを使ってもだめだった。
これらの声からも、ピーマンの「苦味」と「食感」が、子どもたちにとって特に苦手な部分であることがわかります。
ピーマン克服のための工夫(体験談)
なんとかピーマンを食べさせたいと思い、試してみた工夫のなかでうまくいかなかった例も紹介します。
ローストしてやわらかくしようとしたが…
ピーマンをオーブンでローストして食感を柔らかくしようとしたが、逆にかたくなってしまい、さらに子どもが嫌がる結果に。
カラフルな料理に混ぜ込んでも、見た目でわかってしまう
ナポリタンやラタトゥユのようなカラフルな料理にしても、ピーマンの緑色が際立つようで食べたがらなかった。
ピーマンの苦味を抑える方法 2選
さて、お待たせしました!ここでは、私が実践しているピーマンの調理方法を2つ紹介します。
この方法を使えば、「え、ピーマン入ってた?」と言わせるほどピーマンの存在感が薄まります。
※ただし、今回紹介する下ごしらえの方法は栄養の損失も大きいと考えられます。
あくまで”ピーマンをおいしく食べること”を目的とした方法ですので、あらかじめご了承ください。
方法1. ピーマンを茹でる
- STEP1ピーマンの皮をピーラーでむく
- STEP2種と白いわたをしっかり取り除く
- STEP3みじん切りにする。
- STEP4沸騰したお湯に「塩」と「油」を少々入れて 10分中火でゆでる
- STEP5水切りして完成
ポイント:
一般的には繊維に沿って縦に切ると、細胞が破壊されないため苦味成分が抑えられると言われています。しかし、ここではあえて繊維を断つように横にも切ることで、細胞を破壊し、苦味成分を流出しやすくします。
さらに、苦味成分は油に溶けやすいため、油を加えたお湯で茹でることがポイントです。この方法を使えば、ピーマンの苦味や食感が驚くほど和らぎます。
まずは「ピーマンが食べられる!」という成功体験を子どもにつんでもらいましょう♪
慣れてきたら、切り方を大きくしたり、茹で時間を短くして、少しずつピーマンの存在感を出していくとよいでしょう。「あれ、そういえばピーマン食べられるようになってる!?」というアハ体験ができれば大成功です。栄養のことを意識するのは、それからでも遅くありません。
方法2. 電子レンジで加熱する(穴をあけて丸ごとチン)
- STEP1ピーマンに爪楊枝で数カ所穴をあける
※破裂防止のため
- STEP2丸ごとラップで包む
- STEP31個あたり電子レンジ500Wで40~50秒加熱する
- STEP4加熱後、ラップをはがして冷ます
- STEP5冷めたら種を取り除き、お好みのカットをして調理する
ポイント:この方法でピーマンの苦味がぐっと和らぎ、ほんのり甘さすら感じられるようになります。簡単で時短、おいしさもばっちりです。
まとめ:ピーマンの苦味とさよなら!
今回はピーマンの「苦味」や「食感」が子どもたちに嫌われる大きな原因であることが明らかになりました。これを踏まえて、ピーマンの苦味を抑える「茹でる方法」と「電子レンジで加熱する方法」の2つを紹介しました。
これらの方法を試して、「ピーマンが食べられた!」という成功体験を子どもたちに積んでもらえる日がくるのがたのしみですね。現在、「ピーマン嫌いの子どもに贈る克服レシピ」を別記事で準備中ですので、ぜひおたのしみに!
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