夕飯どき、また今日も泣き声が・・・
夕飯時になると、きまって子どもがぐずり出す…。
お気に入りのおもちゃで集中して遊んでいたのに、ママが台所に向かった瞬間、

ままぁ!だっこぉー!!びえーん
と泣きながら駆け寄ってくる。

(気づかれた!?うそぉぉ・・・)
片手で12キロの娘を抱っこしながら料理をする毎日に、正直うんざり。夕方が来るのが憂うつで仕方ない…。
こんな経験、実は多くのママたちが抱える「子育てあるある」ではないでしょうか?
”ぐずりタイム”を”にこにこタイム”に。台所育児の魅力
そんな悩みを抱えるママにおすすめなのが、「台所育児」です。
子どもを料理のお手伝いに巻き込むことで、ぐずぐずさんが笑顔に変わり、子どもの機嫌も落ち着いているので、ママも心に余裕が生まれるんです。
私は保育園で調理歴6年目、管理栄養士(歴13年)&離乳食アドバイザー資格を持ち、2歳間近のイヤイヤ期真っ只中の娘・ゆいゆいと日々格闘中の母です。
今回は、ある一日の夕飯準備の様子をもとに、台所育児のリアルな魅力をご紹介します。
この記事では、
・どうして台所育児が子どもにもママにもいいのか
・実際どんな風に進めるといいのか
を体験談を交えながら丁寧にご紹介します。
夕方のぐずりに悩むママは、ぜひ読み進めてくださいね。
台所育児の効果とはズバリ?
子どもが落ち着く!
自己肯定感も育つ!
夕飯も完成する!
なぜ台所育児が効果的なのかというと、子どもは「自分も役に立っている」「大好きなママと一緒にやっている」という感覚を持つことで、心が満たされて情緒も安定するからです。
ゆいゆいも、ママと一緒に菜箸を持っただけで

おはし!いっしょ♪
と、とてもうれしそうでした。
また、五感を使う台所での体験は、集中力・観察力・食への興味を自然と育ててくれる、最高の“学びの場”になります。
台所育児の実例紹介
ある日のメニュー(5品)
★冷やしうどん
・カレイの唐揚げ(お惣菜)
★人参の納豆和え
★味噌汁(なす、たまねぎ、豆腐)
・ゼリー
(・おまけ:つまみぐいしたトマト)

ゆいゆいに関わってもらったのは、★の3つ!
ゆいゆいにやってもらった5つのこと
- スーパーで一緒に野菜を選ぶ
- ピーラーで人参・なすの皮むき
- なすを包丁でカット
- うどんを一緒にゆでる
- お皿に盛り付ける
1つずつ、どのように進めていったのかご紹介します。
スーパーで一緒に野菜を選ぶ
スーパーで買い物中に、野菜コーナーを周りゆいゆいに問いかけました。

お、なすがあるね!ゆいゆい、なす食べてみる?

たべる!

あとはなにかあるかな~。
あ、これなーんだ?

とまとさん!

トマトさん、正解!じゃあ、せっかくだから食べてみようか?

たべる!
ピーラーで人参・なすの皮むき(ママと一緒に大人用のピーラーで)

人参となすの皮むきを、ママと一緒に大人用のピーラーで体験してみました♪
真剣なゆいゆい、よだれがたらーり。
ちょっと難しかったのは、現時点でゆいゆいは右利き、ママは左利き。利き手が違うため、ゆいゆいに合わせて右利き用の動きをしなければならなかったこと。
また、手が小さい1歳のゆいゆいは、野菜を手にもって皮をむくことは難しいと判断し、まな板に野菜を置いて片手で支えながらピーラーを横にスライドさせて皮をむくという方法をとってみました。
初めての体験でしたが、少しコツをつかめたようで、せっせと皮だけでなく実の部分も向いていました(笑)それも許容範囲です♪
なすを包丁でカット(ママと一緒に大人の包丁で)

人参はかたいので、力が必要。本物の包丁(しかも大人用)初体験のゆいゆいには難しいかなと思い、初めての食材はやわらかいなすをチョイス。
「包丁をなすの上に置いて、ひく」という動作を言葉にしながら包丁を一緒に握り、切りました。
力任せに押して切ろうとしているのがわかったので、ひたすら「ひく」とという動作を教えました。
ちなみに、今回大人用の包丁を使ったのは、子ども用の包丁をまだ購入してないからです。
興味がないならまだ早いから買わなくてもいいかな~と思っていましたが、今回の台所育児で興味がありそうなことがわかったので、包丁の購入を検討してみようと思います。
うどんを一緒にゆでる

うどんを茹でるには、
「お湯をわかす→うどんを鍋に入れる→うどんを菜箸で混ぜる→ザルにあけて冷ます」
という工程があります。
今回ゆいゆいにお願いしたのは「うどんを菜箸で混ぜる」ところです。
鍋やコンロ(我が家はIH)は、熱いから絶対に触ってはいけないと注意喚起を何度もしたうえで混ぜてもらいました。
この工程がゆいゆいの笑顔が一番みられた場面でした。
お皿に盛り付ける

茹であがったうどんを、ゆいゆいとママの器にそれぞれ取り分けてもらいました。
手づかみでわっしわっしとつかんで、器に盛りつけていくゆいゆい。
このお手伝いは5回ほどやっているので、ゆいゆいも塩梅がわかっているようで、とても動きがスムーズ。
ザルに残ったうどんも、傾けてしっかりとりきってさまになっていました。
自宅で仕事中だったパパも、あまりの手際の良さについ手を止めてしばし見学。

えっ??いつの間にこんなに上手に盛りけられるようになったの?すごい!
褒めちぎられたゆいゆいは、得意げでした。
イヤイヤ期ゆいゆいの、台所育児 反応まとめ
最初はぐずってギャン泣きしていた娘も、エプロンと三角巾をつけると「やる気スイッチON」。
うどんを茹でる、盛り付ける、いつもの作業にプラスして、包丁とピーラーは初体験で野菜も切れちゃった。
一つひとつの工程が楽しい“お仕事”になり、自然と笑顔が増えていきました。
しかも、以前は苦手だったミニトマトを「おかわり!」と3回もつまみ食い。
子どもが“自分でやった”という実感を得ることで、食べることにも前向きになり、自己肯定感が育まれてこの日の夕飯はぺろりと完食!
気を付けたいポイント「心の余裕がない時はやらない」
もちろん、毎日うまくいくとは限りません。
ママに余裕がないときは無理しないのが鉄則。
疲れていて「こぼさないで!」「熱いって言ってるのに!」とイライラしそうな日は、無理せずスマホやテレビでお気に入りの手遊び歌やアニメを見せて待っていてもらうのも立派な選択肢です。
(我が家もそうです)
台所育児は“できるときに、できる範囲で”がポイントです。
まとめ
台所育児は、子どものぐずりを減らすだけでなく、親子の絆を深め、子どもの「やってみたい」を育む最高の育児スタイル。
一緒に料理をする時間は、忙しい日々の中で心を通わせる大切なコミュニケーションの場になります。
夕方のぐずりに悩むママにこそ試してほしい「台所育児」。
この記事では、実際の家庭の様子を通じて、台所育児がいかに親子の時間を豊かにし、子どもの成長をサポートするかをお伝えしました。
子どもが自分で選んだ食材を調理し、自分の手で盛りつける。
その経験は、「自分でできた!」という自信と、食への関心を自然と育ててくれます。
また、ぐずりが笑顔に変わり、夕飯の時間が楽しみに変わることで、ママ自身の気持ちにもゆとりが生まれます。
「でも、できるかな…」と不安に思う方も大丈夫。無理せず、自分のペースで少しずつ始めてみましょう。
大切なのは、「やらせる」のではなく「一緒に楽しむ」こと。
小さな成功体験の積み重ねが、きっと親子の宝物になります。
今日の夕飯支度、ちょっとだけ子どもと一緒にやってみませんか?
エプロンと三角巾なんて、最初はなくてもいい。
まずはうどんの盛り付けをお願いしてみてはいかがでしょうか。
小さな一歩が、大きな喜びにつながるかもしれません。