子どもと一緒に料理をする“台所育児”。
我が家ではおままごとの延長のような感覚で、楽しく参加してもらえたらいいな…と思って始めました。
特に最近、おままごとでもフライパンを一生懸命ふる娘。

何つくってるの?

ほっとけーき!
元気な返事が返ってきます。
その様子を見て、

あ、ホットケーキが好きなんだ。じゃあ一緒に作ってみよう!
と、すっかりやる気満々な母。
しかし、現実はそんなに甘くありませんでした…。
「簡単にできそうだから」選んだホットケーキ
ホットケーキは材料もシンプルで、工程も「混ぜる→焼く」の2ステップ。
これなら1歳の娘ともできそう!と思って、朝から「今日は一緒にホットケーキ作ろうね!」と張り切ってスタートしました。
「きっと楽しい時間になるはず」…と期待していたのですが。
実際にやってみたら…子どもの反応は予想外!

最初こそ、材料を「まぜまぜ~♪」と楽しんでいた娘。
表情からもわくわく感が伝わってきていました、最初は。
ところが、フライパンを温めて焼き始めてしばらくすると空気が変わりました。

まだぁ・・・??
明らかに飽きてきた様子。
どうやら娘の中では、「混ぜたらすぐじゅっと焼けて、ホットケーキができる」と思っていたようで…。
現実は、表と裏をじっくり焼いて、ひっくり返して…と、想像以上に“待ち時間”が長い。
しかも、オーブンと違ってフライパンなので、つきっきり。
まだ会話が十分にできない1歳児との“焼き待ち時間”は、ただただ沈黙と真剣なまなざしが交錯するシュールな時間になってしまいました。
「簡単な料理=楽しい」とは限らないと気づいた瞬間
「ホットケーキって、子どもと一緒に作る鉄板メニューだし!楽勝!」
そんな自信は、あっという間に崩れ去りました。
娘にとっては、混ぜるところまでは楽しくても、それ以降は“手持ち無沙汰”の連続。
クッキーのように形を作ったり、粘土のように感触を楽しめたりしない。
ホットケーキは、丸く焼いて終わり。工程がシンプルすぎて、逆に飽きやすかったのかもしれません。
「簡単だから楽しい」は、大人の視点。
「どの工程が面白いか」「飽きるポイントはどこか」まで考えておくべきだったなと、身をもって知りました。
反省から見えた、次回への改善ポイント
課題 | 工夫アイデア |
---|---|
ホットケーキはどうやって作るかをイメージできないまま、料理をした | 絵本や動画をみて、イメージをふくらませる。そのうえで作るか判断させる。 |
焼き時間が長くて飽きる | 焼き中は、ママが担当。子どもは生クリームをしぼる、フルーツを準備するなど別作業を担当 |
手持ち無沙汰になりやすい | 2〜3工程を一緒にやったら「解散」でOK。無理に最後まで一緒にやらない |
そもそも料理が地味で単調 | 蒸しパンやレンチンケーキなど“早くて変化のあるレシピ”にするのもアリ |
それでもやってよかったと思えた理由
今回は正直「うまくいかなかった」と感じる結果でしたが、それでも得るものはたくさんありました。
- 失敗も含めて“親子の経験”になる
- 「なんか違った…」という娘の表情から、娘の気質や集中力の限界を改めて知ることができた
- 何より、自分が「最後まで一緒にやってほしい」と期待しすぎていたことに気づけた
子どもの集中力は、未就学児なら「年齢+1分」が目安と聞きます。
1歳児なら、せいぜい1~2分。それなのに、料理を“最初から最後まで”なんて、ハードルが高すぎた…。
まとめ|台所育児は「うまくいかない日」も大切な学びになる
今回のホットケーキ作りは、うまくいかなかった。
でも、だからこそ「次はどうしよう?」と考えるきっかけになりました。
台所育児は、すべてが成功じゃなくていい。
一緒にチャレンジしたこと、そこに意味がある。
あの日、キッチンに立たせて「あげたのに」と思っていた自分にも反省。
子どもにとっては、「思ってたんとちがうやん…」だったんですよね。
それでも、またいつか娘が「もう1回ホットケーキ作ろう!」と言ってくれる日が来ることを信じて。
次はもっと“ゆるく”“楽しく”やってみようと思います。